4月は「アースマンス」その意味を知っていますか?

「アースマンス(Earth Month)」の始まりは、1970年にアメリカで行われた「アースデイ(Earth Day)」にさかのぼります。

当時、全米でおよそ2,000万人もの人々が集まり、デモや参加型の勉強会、地域イベントを通して、きれいな空気や安全な水、より強い環境保護を求めて声を上げました。

その動きはすぐに世界へ広がり、今では190以上の国でアースデイが行われています。毎年422日がその日です。

その後、環境団体が4月の1ヶ月を通してさまざまな活動を行うようになり、「アースマンス」という考え方が自然と生まれていきました。

50年以上が経過した今、本来ならこれまでの取り組みの進歩を振り返る時であるはずです。

しかし、現実には深刻な問題があります。

ファッション業界において、アースマンスがマーケティングの季節となってしまっているのです。

多くのブランドが、小規模な「グリーン」コレクションや限定的なサステナビリティ施策を打ち出して、リサイクル素材や責任ある製品をアピールしているのです。

こうしたキャンペーンの多くは、体系的な変革よりも、売り上げを伸ばすキャンペーンにすぎないことが少なくありません。

このような手法は「グリーンウォッシング」と呼ばれています。

✳︎グリーンウォッシングについて詳しくはこちら
>グリーンウォッシュVS真のサスティナビリティ

一方で、科学的な警告はかつてないほど切迫したものとなっています。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新報告書は、地球温暖化を1.5℃に抑えるための時間が世界に残されていないと警告しています。

報告書は、この状況を人類に対する「最後の警告」と表現しました。

こうした背景を考えると、マーケティングキャンペーンや「エコ」を掲げたスローガンでアースマンスを祝うことは、現実の問題との大きなズレを感じさせます。

ファッション業界はその責任から目を背けることはできない

ファッション業界は環境に多大な負荷をかけています。

二酸化炭素排出、プラスチック汚染、水資源の浪費、そして膨大な量の繊維廃棄物。

私たちが手にする服は、世界中に広がる複雑なグローバルサプライチェーンと結びついています。

そのため、ファッション業界は環境問題の解決策の一翼を担わなければならなりません。

真の変化を起こすには、政府が企業に責任を問うことが不可欠です。

実際、EUをはじめとする各国で、透明性の向上、廃棄物の削減、そして誤解を招くサステナビリティ表現の制限など、より厳しい環境規制のルールが導入され始めています。

しかし、政府だけではこの問題を解決することはできません。

消費者ひとりひとりにも需要な役割があるのです。

私たちにできること

服が環境に与える影響は、しばしば見過ごされがちです。

環境問題を深く気にかけている人々でさえ、その背後にある環境への負担に気づかずにファストファッションを購入しています。

ほとんどの場合、これは意図的なものではなく、ただ単に、服と環境汚染、そして廃棄物との関連性について認識が低く知る機会がなかっただけなのです。

ですが、幸いなことに、服の選び方は私たちが今すぐ変えることができます。

例えばこんなことができます。
・購入するアイテム数を減らす
・長持ちする高品質な服を選ぶ
・ 服を買い替えるのではなく、修理する
・中古の服を買う
・ 環境負荷の低減に真摯に取り組むブランドを応援する

一つ一つの小さな選択は取るに足らないように思えるかもしれません。

でも、何百万人もの人々がそれを実践すれば、大きな力となります。

アースマンスの取り組み

世界中で、「アースマンス」に合わせて様々な活動が行われています。

多くの地域社会で、次のような活動が行われています。

・地域清掃イベント
・植樹プロジェクト
・服の修繕ワークショップ
・古着マーケット
・サステナビリティに関する講演や教育イベント
・プラスチックごみの削減や過剰消費を見直す取り組み

どれも一見シンプルな活動ですが、環境意識を高め、人々が日々の習慣を見直すきっかけを作る大切なアクションです。

日本のアースデイ

日本でも、国内最大級の環境イベントの一つである「アースデイ東京」が開催されています。

2001年にスタートしたこのイベントは毎年4月22日のアースデイ前後の週末に代々木公園を中心に開催されています。

このイベントでは毎年、環境団体、エシカルブランド、NGO、活動家らが一堂に会し、よりサステナブルなライフスタイルを広めるための活動が行われています。

例年10万人規模の来場者がおり、老若男女がイベントを楽しみながら「地球のことを考え、行動する」きっかけを作る場として定着しています。

【アースデイ東京2026
日程:2026418日(土)、19(日)
場所:代々木公園 イベント広場・けやき並木
入場料:無料

詳細はこちら:https://www.earthday-tokyo.org/

こうした活動は、人々の意識が高まっていることを示しています。

しかし、特にファッション業界のように、過剰生産や大量廃棄が大きな問題となっている分野では、まだ解決すべき課題は山積みです。

アースマンスに参加してみよう

何をすればいいのかわからない!という方でも、4月のアースマンスに気軽に参加してみましょう。

すぐに実践できる、シンプルなアクションをご紹介します。

ワードローブを見直そう
もう着なくなった服をじっくりと見直してみましょう。寄付できるものは寄付し、少し手入れすればまだ着られるものは修理しましょう。

地元の清掃活動やイベントに参加してみよう

たった一日の午前中だけのさんかでもOK!
その体験が環境問題がぐっと身近になり実感できるはずです。

• 1ヶ月間、新しい服を買わないで過ごしてみましょう
「買いたい」という衝動がどれほど頻繁に起こり、何がそのきっかけになっているかに気がつくでしょう。

セカンドハンドショップやヴィンテージショップを訪れてみよう
妥協ではなく「体験」として訪れてみると、どんな発見があるか探ってみてください。

エシカルブランドを応援しよう
まずは1点でも意識をして選んで購入してみましょう。素材や生産地について調べてみると買い物への価値観が変わるかもれません。

誰かとアースマンスについて話してみよう
アイデアや経験を共有することは、私たちが思っている以上に、意識を広めるのに役立ちます。

まずは初めの一歩を踏み出そう

アースマンスは、単なるマーケティングのためのイベントではありません。

私たちの暮らし方や買い方を見直すための時間です。

また、イベントを楽しんだり、志を同じくする人々と出会ったり、地球の未来を大切に思うコミュニティの一員となる機会でもあります。

どうすれば参加できるか迷っている人にとって、最も手軽な第一歩は、すでにクローゼットの中に掛かっているものかもしれません。

私たちが着る服や、支持するブランドは、私たちが住みたい世界の姿を静かに形作っています。

だからこそ、問いはシンプルです。

今年、あなたはアースデイを、そしてアースマンスをどのように過ごしますか?

【出典】

https://www.theguardian.com/environment/2023/mar/20/ipcc-climate-crisis-report-delivers-final-warning-on-15c

 

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