ワードローブと歩むエシカルファッション探求の旅

私がエシカルファッション会社のCEOになって3年、以前はモデルでした。

私はこれまでたくさんの素晴らしい服を着てきましたが、どの服が本当の意味で良い服なのでしょうか。

そして、私は自分の説いたことを実践できているのでしょうか?

洋服をエシカルなブランドから購入することは重要ですが、それ以上にすでに持っているものを愛することが大切です。

サステイナビリティとは、単にエシカルなブランドを選ぶことではなく、持っている服をどのように着こなし、修理し、尊重するかということなのです。

私は自分のワードローブを通して、エシカルなファッションの意味について多くのことを学びました。その9つのポイントを皆さまと分かち合いたいと思います。

1.エシカルファッションに興味を持った理由

私はPeople Treeと関わる中でエシカルファッションに出会い、それが私の価値観を大きく変えました。

アンバサダーとして活動していたときのアイテムを今でもいくつか持っています。

特にお気に入りなのは、ネパールで作られた厚手のウールセーターです。

冬の定番アイテムとして10年以上愛用していますが、今でも新品同様の見た目と手触りを保っています。

このブランドとの出会いを通じて「より良い選択肢がある」と気づき、それ以来、その考えを軸にキャリアやライフスタイルを築いてきました。

2.エシカルではないブランドも、時間とともにサスティナブルに

19歳のとき、私はFrench Connectionでコートを買いました。

当時、このブランドは大人気で、特に大胆な「FCUK」のロゴで有名でした。

そのコートを雑誌で見かけ、地元のForest Football Clubの選手たちも着ていると聞いて、私も手に入れたのです。

このブランドは決してサステナブルとは言えず、当時の私はエシカルファッションについて何も知りませんでした。

でも、気がつけば20年以上経った今でも、毎冬そのコートを着続けています。

ファストファッションはエシカルな存在になり得るのでしょうか?

もしかしたら、このコートはファストファッションの中で最もエシカルに近い存在なのかもしれません。

3.サーキュラーファッションの実現を立証したMUD Jeans

もちろん、MUD Jeansについて触れないわけにはいきません。

私が初めてこのブランドのジーンズを買ったのは2014年、まだブランドが立ち上がったばかりの頃でした。

当時、SNSで頻繁に紹介していましたが、まさか自分が後に日本での代理人になるとは思ってもいませんでした。

今では、ジーンズが7本、ジャケットが2着、シャツが1枚、キャップが1つあり、すべてローテーションしながら愛用しています。

この7本のデニムがあれば、今後10年間はデニムを買う必要はないかもしれません。

でも、MUD Jeansの新作が出るたびにワクワクせずにはいられないのも正直な気持ちです。

あ、それから、私が最初に買ったジーンズ?今でも持っていますし、今でも履いています!

4.日本の伝統的なサステナビリティ

サステナビリティは、かつては生活の一部でした。

数世代前にはファストファッションなど存在せず、ものづくりは「長く使えること」が前提だったのです。

NHKワールドのリポーターとして撮影をしていたとき、東北の寒さ厳しい寺院で僧侶が着る伝統衣装、法被とズボンをいただきました。

これは流行のエコ製品ではなく、何十年も持ちこたえ、過酷な冬を乗り越え、暖房なしで僧侶たちを温めるために作られた実用品です。

私はまさかこの服を頂けるとは嬉しい驚きで、この10年間、寒い冬の夜に家の中で着たりして大切に使ってきました。

300回以上着用した今でもこの服は健在で、サステイナビリティがトレンドになるずっと前から日本の生活習慣はサステイナビリティを取り入れていたことを思い出させてくれる出来事でした。

5. 上質なアイテムは長持ちする

パタゴニアは耐久性に優れていることで有名ですが、私は身をもって実感しています。

私は幸運にもスポンサーシップを通じてパタゴニアのアイテムを2度いただきました。

極端な天候、過酷なコンディション、そして長年の使用にもかかわらず、これらのアイテムを買い替える必要は一度もありませんでした。

新しいアウトドアアイテムが必要な時は、いつもパタゴニアに戻ってきます。

6. サステイナブルなアイテムでラグジュアリーを再定義する

エシカルファッションというと、カジュアルやアウトドアテイストの服を思い浮かべる人が多いですが、サステイナビリティはラグジュアリーアイテムもなりうるのです。

エシカルコネクションのためにOpera Campiと仕事を始めたとき、私は自分へのご褒美にヘンプのスーツを買いました。

このスーツを着る機会はあまりありませんが、袖を通す時には、品質が高く、サスティナブルで、長持ちするものだと思うととても良い気持ちになれます。

それに、おそらく私と同じスーツを着ている人に出くわして気まずい思いをすることもないでしょう。

7. エシカルなライフスタイルに合う唯一無二のビンテージアイテム

ロンドンでの友人の結婚式の前、私は帰国中にフォーマルな靴を持っていないことに気がつきました。

新品は買わないと決めていた私は、中古ショップを探し、とても状態の良いBallyの靴を見つけました。

ロンドンのヴィンテージ市場は、当時日本で手に入るものよりずっと先を行っており素晴らしいものでした。

その靴を履いて出席した結婚式では一晩中踊り明かし、今もなお大切に持っています。

8. 着古すまで着用する

何年もの間、私はモデルの仕事でトレーニングギアをもらいましたが、「新しく改良された 」デザインを追い求めるのではなく、すでに持っているものを着続けました。

フィットネス・ブランドは過剰消費で成功するものですが、まだ使えるものをなぜ買い換えるのでしょう?

私は見栄を張るためにジムにいるわけではないのです。

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9. お気に入りのアイテムを修理する

我が家ではいろいろなものを修理しています。

たいていは、近所で小さなリペアショップを営んでいる素敵な女性のところに持っていきますが、家で修理することもあります。

私の面白いお修理の1つは、息子の幼稚園バッグに使った宇宙船柄の生地で自分のパジャマのズボンに当て布をしたものです。

それ以来、息子は私のパジャマが大好きになりました。

修理は実用的なだけではありません。

楽しく、パーソナルなものであり、さらに服を長く使い続けるためのものです。

2025年には、当て布をつけて穴をふさいだり修理をすることは珍しいことではなく、普通のことに戻っているはず!

サスティナブルファッションは考え方次第

これまで紹介したアイテムを通して、エシカルファッションとはどこで買い物をするかということだけでなく、どう考えるかということだということを学びました。

「#30wears」がSNSでも話題になり、少なくても洋服を30回は着ようというのを耳にしますが、本当のゴールは300回であるべきではないでしょうか。

私のワードローブは、単に私が所有している「モノ」ではなく、ストーリーのある私の人生の大切な一部なのです。

サステイナビリティはトレンドではなく、長持ちする選択をすることなのです。

だから、新しいものを買う前に、自分に問いかけてみてください。

10年後もこれを好きでいられるか」と。もし答えがイエスなら、それがエシカルファッションです。

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